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1月の活動

「香美市狩猟フォーラム」のお知らせ

2月3日(土)10時~ 
香美市立保健福祉センター香北(アンパンマンミュージアム隣)にて開催されます。
みんなの会は1階ロビーにて写真パネル展を開催します。
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「オオカミフォーラム」と「みんなの会シンポジウム」について

例年、1月は「シンポジウム」とそれに関連して、「写真パネル展」を開催してきました。「資料集」づくりもあって、結構忙しかったのですが、本年度は12月にシンポを実施し、さらに山は雪に閉ざされていることもあって、このところ、三嶺関係の活動はありません。
 (そんな中で、過去10年余間の活動を振り返り、とりあえず、会の活動関連の新聞記事をまとめて、PDFで掲載しました。)
ところで、みんなの会のシンポは昨年の12月に開催しましたが、10月には「オオカミフォーラム」も高知で開催されました。この2つのイベントについて、私見(依光)もまじえて以下に触れておきたいと思います。

 みんなの会のシンポ(11回目)は、12月2日に約100名の参加のもとに実施しました。みんなの会は発足後、毎年冬季にシンポ(6月に「公開報告会」)を開催してきました。
 内容的には、当初はシカ食害の深刻さを訴え、そのことがどんな問題を引き起こしているのか、植生や生態系の再生と、土壌侵食被害などを止め、自然を再生するにはどうすればよいのか、その時々の現状認識と「みんなの会・保全再生活動」及び管理捕獲を含めた行政等との連携協働による総合対策の在り方を議論してきました。 
 そして、近年は頭数調整の在り方にも踏み込み、猟師が減少する中で、シカの適正生息密度に導くための新たな仕組みもシンポや定例会の中で議論し、三嶺の森の再生を目指す活動につなげようとしている。ぼろぼろになった貴重な原生的自然を元の姿に戻すにはまだなお持続的な活動が必要であり、かなりの長期間を要する。が、「10周年記念誌」にまとめたように、一歩一歩前進していることは間違いない。自然の再生力を引き出すための活動が、地域ぐるみ(みんな)で行われていることに意義があろう。今回のシンポでは、ゲスト講演者(濵口伸一郎氏)が、「全国に例をみない仕組み」で活動していることを高く評価してくださった。自然保護活動者だけでなく、物部川源流の危機ととらえて、流域の市民住民・行政ぐるみで取り組みに参加してくださったり、支えてくださったりしているのも、再生への持続力となっている。
 一方、オオカミフォーラムは、10月25日に高知市で開催された。
 みんなの会シンポの際に、これまでオオカミに関する質問や意見もたびたび出された。そのこともあって、私見を少しまとめておきたい。
(1)高知市で開催された「日米オオカミふぉーらむ2017」当日は、所用があって私は参加できなかったが、主催者(日本オオカミ協会会長)の丸山さんは大学の後輩であり、何度か来高されて、話と本(丸山他著『オオカミを放つ』、『オオカミが日本を救う!:生態系での役割と復活の必要性』)で大体のことは解っていた。その際フォーラムへの協力方の依頼があった。昨年は、徳島で開催され、同時に高知でも共催してもらえないかとのことであったが、みんなの会定例会に諮ったところ、反対意見が多く、会としては協力できない旨を伝えた。単独主催で開催された今年の「フォーラム」には高知のマスコミがみな後援していたので、新聞・テレビがどう報じるか注目していたのだが、結局、報道は皆無であった。それでも、協会は今年全国8か所でフォーラムを実施し、オオカミ復活に向けて普及啓発に邁進している。
 簡単にいえば、アメリカのイエローストーン国立公園でのシカ(エルク)の激増によって生態系のバランスが崩れる中、オオカミを再導入し、バランスの改善に成功したという事例を元に、日本でも全国的課題となっているシカ対策として、「本来の生態系」・捕食者の再導入によって解決を図ろうという提起である。
 個人的には、オオカミ再導入の検討は、山村住民と猟師が激減する長期的視点からは選択肢の一つとして「あり」だと思う。ただし、諸条件が整えばとの大前提が付く。イエローストーンは高知県と徳島県の森林面積を合わせたくらいの広大な国立公園であり草原地帯も少なくない。人口密度も比較できないくらい低い。ヒトとの軋轢はオオカミが増加し保護区外に分布拡大した時に家畜が襲われるという形で起きている(ただし、保障制度が設けられている)。
 日本において地方自治体レベルで再導入が検討されたことがあるが、諸環境・条件が整はないと無理だということは、過去の議論と地域での取り組みから明らかであろう。
 2010年には、当時の大分県豊後大野市長が、協会の感化を受けてオオカミ再導入と研究センターの開設の構想を表明し、追随する自治体も各地で出てきた。が、結局、議会の反対等、地域の合意形成が進まず、やがて自治体レベルでは一過性ブームに終わっている。
 そんな中、オオカミ協会は近年、各地に支部をつくり、今年8回実施したようにフォーラム等で啓発を図り、アンケート調査を実施し、オオカミ再導入への賛成気運を市民レベルで高め、政治家や環境省(外来種導入に慎重)を動かそうという戦略をとっている。
 第一段階の市民の受け入れ意識改善段階にあるが、さらにいえば、導入するとすれば「遺伝的・生態的検証」やオオカミの保護管理、被害発生時の保障の仕組み、その他の法整備が必要となろう。
(2)「みんなの会」活動は、自然が壊れ行く待ったなしの状況の中、貴重な自然の保全・再生という今直面する課題対応型の地域活動であり、野生動物管理のあり様にかかわる「オオカミフォーラム」とは、次元が異なることはいうまでもない。今起きていることに対して、オオカミ再導入の条件がそろってからでは遅すぎ、待っていられない。当面の課題に力を入れているため、そこまで手が回らないことと、猟師の減少の中で、それを補う管理捕獲のための持続的な手法が安価で効率的な囲い罠の仕組み改善によって、可能になりつつあり、三嶺ではヒトの手による管理で対応できるかもしれない段階にあるからである。
(3)オオカミ再導入の最初の本格的な議論は、オオカミ協会とは関係なく知床で行われている。知床半島が世界自然遺産に登録(2005年)の際、増えすぎているシカの管理・生態系管理をどうするか、ということがユネスコの現地審査から検討課題として提起されたことを受けてのものだ。日米多数の研究者が参加して、シンポジウムと本『世界自然遺産 知床とイエローストーン― 野生をめぐる二つの国立公園物語』(知床財団)に詳しくまとめられている。内容は省略するが、人間による自然の管理か、自然のなすがままの調整に任せるか、イエローストーン国立公園にあっても両様の変遷があって、1995年頃のオオカミ再導入以降、複雑な課題があるものの基本的には後者に落ち着いている。知床のオオカミ再導入の議論では、オオカミが少し増えると面積的に少ない国立公園内にとどまることなく人口・家畜の多い周辺部に分布拡大することによる問題の解決の見通しが立たない、合意形成が困難などの理由によって、当面は導入には無理との結論に達している。
 結局、知床は2010年の試験捕獲から、翌年、本格的な「管理捕獲」に乗り出し、3,4年で大幅に生息数を減らすことに成功している。人間による管理、冬の越冬地が限られた低地にあることから「管理捕獲」が比較的容易なのである。私が2010年に訪ねた時にはいたるところでシカを目撃(知床センター~知床一湖:約100頭目撃)できたが、2015年には7頭の目撃にとどまり、植生も回復過程にあった。 

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2017年12月の活動

12月2日 10周年記念シンポジウムを開催

香美市立保健福祉センター香北にて、約100人の参加者のもとに開催しました。
「みんなの会」は、発足当初から毎年シンポを実施し、これで11回目になります。
 一般の方々への情報発信と関係機関との情報共有、現状認識とこれからの対策を考えることを目的としています。
「資料集」を発行していますので、ご希望の方は連絡ください。(090-4338-5209 依光・よりみつ)
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シンポ会場の様子です。





12月3日 さおりが原防鹿柵のメンテナンス

10月下旬の台風の影響で、柵のネットに風倒木が掛かりシカフリーになっている箇所のメンテの様子です。
その他、こどもエコクラブ用の丸棒を支柱にした柵も支柱が弱っていたため補強。 その他の柵もチェックを行い、穴あき箇所の補修も行った。
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柵のネットに掛かった倒木を、会のメンバーでメンテ中の様子です。




12月中・下旬 10年の変遷をまとめ中
 
 先に冊子「10年史」を出版しましたが、なお、シンポジウム及び公開報告会(両者あわせて20回)を実施し「資料集」も発行しています。その中から、HPにて公表するものを、まとめ中です。とりあえず、新聞記事をまとめ中です。

2017年11月の活動

11月25日 防鹿柵のメンテナンス(みやびの丘)

10月22日の台風によって、防鹿柵が倒木や強風害で被害を受けた。そこで、メンテナンスに出かける。
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駐車場近くの林内に設置したブナ、ミズナラ、トチノキの苗置き場用簡易防鹿柵の補修です。あまりしっかり止めていなかったので、丸棒を打ち込み、しっかりしばって、修復しました。この柵は、苗の他、スズタケも伸び、リョウブの萌芽枝もグリーンシーズンには茂って、柵外とは大違いになり、環境教育用にとても役立つ柵です。(わずか2年で外とはこんなに違うと説明できます。)

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山頂の防鹿柵は強風にさらされるだけに、2本のポールが根元から折れ、倒木の枝が数か所でネットにかかっていました。それで、それで丸棒を打ち込み(写真左)、ポールをしばってとりあえずの補修をし、ネットにかかった枝を取り除いてメンテをおこなった。木の幹がネットに倒れこまなかったのは幸いであった。




11月19-25日「ジビエグルメフェスタ」にて写真パネル展
大豊町のゆとりすとパークにて、ジビエグルメフェスタに合わせて、写真パネルを展示しました。
構成は、①シカ食害で痛む三嶺の山々、②たった10年で自然はこう変わる、③林床植生を失った傾斜地で進む崩壊・土砂流出、④再生を目指して(みんなの会活動)
20171119-25S.jpg 三嶺の森とシカの写真コーナー
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再生を目指してのコーナー(みんなの会活動等)、4ブロックに分かれる。





11月19日 「こどもエコクラブ」 とみやびの丘へ 
ブナ・ミズナラ等の種採取とこれまでに植樹したブナ等の手入れの活動が目的でした。
10月の予定が、台風とその後の岩石崩落のため、延期続きで、実施した日は、あいにく寒波襲来日。

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山頂は、零下5℃前後、風もあって、手入れどころではない。すぐに下山しながら、ブナ、ミズナラの種、10数個採取できただけだった。途中には、台風でモミの大木が倒れたり、シカ食害で枯死したウラジロモミ(右写真)をみながら、自然の厳しさを体感する日となった。それはそれで、こどもたちには、思い出深い体験となったと思う。





11月18-19日 物部文化展にて写真パネル展

 三嶺の森の地元香美市物部町ふれあいプラザにて2日間写真パネルを展示しました。
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11月11-12日写真パネル展-JA祭り会場にて

JA南国市は、「物部川21世紀の森と水の会」の団体会員であり、「三嶺の森をまもるみんなの会」行事にも参加してくださっている。物部川の下流部に立地し農業用水を通じて物部川の水の恩恵にあずかっていることから、環境に意識の高い組織である。 
 それで、祭りに際して、21世紀とみんなの会が共同で、テント張りのブースにて、毎年、写真パネル展を実施している。
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11月6日 定例会を開催しました
1.10周年記念シンポジウムについて
  役割分担・進行、PR方法、徳島県、愛媛県への連絡等
  交流会について
2.防鹿柵のメンテナンスについて
  台風で柵への倒木被害が出ているが、西熊山林道復旧待ちの状況
3.写真パネル展の予定
  11月11,12日 JA南国市 祭り会場
  11月18,19日 物部文化展
  11月19日 大豊町ゆとりすとパーク 「ジビエグルメフェスタ」
その他  捕獲について、環境教育について 

 

2017年10月の活動 写真展・環境教育等

環境教育は中止・延期に

10月下旬に予定していた香美市こどもエコクラブと楠目小学校児童の環境教育活動は、台風の日に当たり、中止・延期になりました。西熊道路が巨岩の崩落によって、通行止めになっているため、延期中です。




10月25日 さおりが原にて物部川流域3市職員の研修会
 香美市、香南市、南国市の職員12名を、源流の森のシカ食害によって起きていることを現地見学・研修に案内。今年で3年目だ。西熊林道も台風の強風で風倒木が多く、途中から徒歩。 

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西熊林道から望むさおりが原方面。外見には、何の問題もない原生林の風情。谷底の砂防堰堤は、食害に伴って、土砂流出が激しくなったことに対応して、設置されたものだ。

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 谷沿いの傾斜地は、スズタケ枯死後、急激に崩れが進行。 防鹿柵内の緑に対して柵外の裸地・荒廃は著しい。

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 香美市の囲い罠(光石牧場跡)も見学。ここは、担当の香美市職員が捕獲方法や工夫を解説。
さおりが原の荒廃状況とともに、捕獲の話も参加者には、興味津々で、有意義な研修であった。





10月10日 定例会
 1.秋季ボランティア活動について
   参加者162名(うち、徳島県から14名) 健脚組~カヤハゲにて土砂流出防止・植生再生マット張り
   体力に自信のない組~みやびの丘・防鹿柵設置
    (活動の様子は、ブログ9月24日の写真を参照されたい、また、KUTVエコ応援団で放映予定)
 2.10周年記念シンポジウムについて
   12月2日に香美市立保健福祉センター香北にて開催 基調講演:濱崎伸一郎、報告者等を決定
 3.報告事項
   ①ホームページに「冊子」の内容を章単位でPDFにして、掲載
   ②写真パネル展の報告(実施済と予定)~大豊ゆとりすとパークでのジビエグルメフェスタでの共催と写真展等
   ③管理捕獲について 香美市事業、四国森林管理局事業(銃猟及び囲いワナの増設等)
   ④10月の環境教育等の予定 香美市こどもエコクラブ、香長小、楠目小、流域3市職員現地研修等




10月8日写真パネル展(狩猟フォーラム会場にて)
 高知工科大学大講堂ロビーにて、三嶺シカ食害に関する写真パネルを展示しました。狩猟者の高齢化の中で、新規狩猟者の参入を呼び込むことが、県の「狩猟フォーラム」の目的。なので、みんなの会の写真展でも、シカの特性と狩猟風景の写真も追加して展示しました。

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2017年9月の活動

9月28日 写真パネル展

 高知ぢばさんセンターにて、CGC(共同、食料展示会)に出展する「土佐山田ショッピングセンター・バリュー」のブースに、寄附付き商品販売を行ったという「地域貢献」の例として、多額の寄付をいただいた「みんなの会」の活動をパネル展示しました。

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9月24日 秋季自然再生ボランティア活動
 参加者は162名(流域3市、高知市等)、一般市民住民、学生及び連携関係にある行政関係者である。
健脚組(140名)は、三嶺・カヤハゲのシカ食害に伴う裸地化部分に、ヤシ繊維マットを敷設しました。
体力に自信のない方々(24名)は、みやびの丘にてブナの苗植栽地を囲むための防鹿柵の設置を行いました。

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      マット敷設前の状況です            マット敷設後の左写真・同箇所の様子です

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 たくさんのボランティアの参加によって、広い裸地部分もマットを張り終え、当面ススキ等の植生が根付くことが期待されます

2017924kayahage3.jpg  高知新聞に掲載された活動記事です


下は、みやびの丘班による防鹿柵設置活動の様子です。
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9月6日 「高専サマーセミナー」一同を案内

「高専サマーセミナー」(四国+松江)に「三嶺シカ食害と共生社会を考える」といったテーマで、環境系の先生・学生26名が、現地見学に来てくださいました。タイトな時間の中で、原風景の写真を見せながら、現場(みやびの丘周辺)を見ていただき、森・川・海のつながりの中で、源流域の自然の衰退・生態系や「森の力」の衰退がもたらす環境問題について感じていただけたかと思います。
 なお、急傾斜の裸地や土壌侵食の状況については8月22日掲載の場所に案内。山頂の2013年設置の防鹿柵内外の違いも実感してもらいました。

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二次林の中の小さな防鹿柵(ブナ等の苗置き場).1年前に設置したものだが、たった1年で、柵外とは大違い。ササが伸びて高くなり、リョウブの萌芽枝もすくすくと成長。柵外の貧弱なササとリョウブ、草の比較から違いは一目瞭然。

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樹皮食いによって、枯れ行くウラジロモミの見学。周りのスズタケは、白髪山周辺で活発に捕獲が行われていることもあって、かろうじて生き延びているが、本来の2 m前後の高さから言えば、貧弱だ。





9月4日 定例会
議題
 1.秋季ボランティア活動と事前調査・準備について
   カヤハゲ(健脚組)とみやびの丘(体力に自信のない者) の状況
   参加申し込み状況、徳島県からの参加呼びかけ(カヤハゲ現場は稜線徳島県側)
   資材運搬方法など
 2.10周年記念シンポジウムについて(12月2日:香美市)
   講演:濱崎信一郎「シカ食害の全国的動向とこれからの管理の在り方」(仮題)等
 3.その他~防鹿柵メンテナンス活動、「冊子」の状況、「高専サマーセミナー」案内、
      バリュー寄付金、香美市「保護区・管理捕獲」について、Hpの有料への移行





9月1日 「バリュー寄付金」:深まる地域連携

シカ食害によって痛んだ物部川源流・三嶺の森の再生を目指して活動する「三嶺の森をまもるみんなの会」には、たくさんの市民・住民がボランティア活動に参加してくださっています。さらに、共感していただいた「土佐山田ショッピングセンター・スーパーバリュー」(石川社長)が寄付付き商品販売を、昨年に引き続き今年も実施してくださり。消費者の方々の理解のもとに多額の寄付をいただきました。8月31日に贈呈式が行われ、その様子を9月1日の高知新聞に掲載されました。源流部の危機に下流部のスーパーと市民が間接的に応援をしていただき、感謝の限りです。
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2017年8月の活動

8月26日 三嶺・カヤハゲマット張り箇所調査

カヤハゲの高知県側は主に過去3年間でほぼ植生再生のためのマット張りは実施したが、徳島県側が残っている。9月24日の秋季ボランティア活動においては、徳島県にも呼び掛けて、裸地のままの箇所にマットを張り、カヤハゲ全体の植生再生を目指す。
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白髪分岐から望むカヤハゲ。稜線の左側は高知県側で、昨年までに張った部分は緑かグレイに見える。一方、右側の徳島県側は依然、裸地のままだ。 
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現場に着くと、ササが失われた後、面的に土壌侵食が進み、ススキ等の種も定着せず、このような荒廃した状況にある。




8月22日 防鹿柵設置場所調査(みやびの丘)

春季ボランティア活動において、体力に自信のない方々の作業場所、および来春行事の候補地の調査を6名で行った。

北東斜面の自然林内は、林床植生(主にスズタケ)がシカ食害で失われた後、裸地化し、土壌侵食も進みつつある箇所も数か所見られる。 写真の箇所もその内の1か所。ここは、下段がテラス状になっており、ボランティアでも可能な箇所だ。
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下に降りると、開けたところにはイワヒメワラビの緑が畑のよう。これ以外の緑は見られない。

haruyotei17 1 下部では、侵食が深まりつつある。

防鹿柵を設置する場所を測定(距離とGPS位置情報調査)しているところだ。
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下:西斜面は勾配が比較的緩く、貧弱ながらササも残っている。小規模な侵食もあり、9月24日の秋ボランティア行事において規模の大きい柵を設置する予定。
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8月16日 みやびの丘のブナ植樹木のメンテナンスと種の確保

台風の後には、防鹿柵や稚樹・苗木のネットが倒れていることが多い。そのため、メンテナンスが必要になる。特に、ブナ苗の稚樹囲いネットはよく倒れる。

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左:倒れて、葉が食べられた苗木. ネットをなおす。   右: 補修を終えたブナの苗木囲いネット.

今年は、一部のブナの樹に実が実りつつある。そこで、虫害防止のための袋掛けを行い、種の確保を目指す。
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袋がけしたブナの実。 ミツバツツジやミズナラの種確保のための袋がけも行う。






8月11日 こどもエコクラブとさおりが原にて観察と植樹
 さおりが原の南側の防鹿柵(2011年設置・こども柵)には、緑が茂る。 香美市こどもエコクラブとともに、近くのマネキグサ柵の種を播き、育ったマネキグサを観察。そして、去年エコクラブが設置したササ保護柵の観察した。また、近くの親木から種を採り、育てたトチノキの苗を植える活動を行った。

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   マネキグサとともに記念撮影。      マネキグサの花はかわいらしく、小さな女の子の人形のよう。

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今年の春設置したみんなの会の柵内にトチノキの苗を植える。
柵内は設置後3か月しかたっていないが、草や稚樹が地面を覆ってきている。

2017年7月の活動

7月30日 さおりが原にて、モニタリング調査
 さおりが原の防鹿柵内にうっそうと茂るマネキグサ(希少種)。高知大学グループ(理学部)は柵内外に設置した「永久方形区」にて、毎年、モニタリング活動を継続して実施しています。植生の変化を科学的に記録していくことも大切な活動の一つです。

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saorimonitarinngm0 (400x300) 柵外の植生は極めて貧弱なまま推移している。





7月26日 カンカケ谷防鹿柵のメンテナンス
 防鹿柵には、しばしば倒木や落石があって、柵内植物の防護機能が失われることが多い。カンカケ谷の柵は倒木によるもので、倒木・掛かり木を取り除き、場合によっては杭・支柱やネットを取り換える必要がある。この日は、7名の参加のもとにメンテナンスが行われた。
 写真の緑色のネットの部分が取り換えたところである。
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左:柵への倒木をチェーンソーで処理        右:新たにネットを張り替える作業





7月16日 苗の山上げとブナ、そして「管理捕獲」状況

7月1日と16日には、香美市事業による「管理捕獲」の日。様子見をかねて家で育成していたトチノキ、ミズナラ、ブナの苗を山に挙げ、一定のメンテナンスも行った。なお、香美市による捕獲(巻き狩り)は、7月1日が11頭(白髪山)、16日が9頭(ジル沢)で、目撃数は、いずれも40頭弱であった。
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山の苗置き場に上げたトチノキ、ミズナラ、ブナ。防鹿柵で囲ったミニ苗置き場は、2か所約300本余の苗(植樹用)になった。

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今年のブナの実りは、一部の樹と枝になっているのが見られる程度で、豊作ではない。


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左は、3年生のブナの植樹幼木。まっすぐに幹が伸びた幼木はほとんど見られない。右のように親木がこんなものが多いからだ。

下は、白髪山中腹から見た中東山である。かつて、シカ食害による樹木枯死とササ枯れの跡、裸地化とともに荒廃した灰色の風景が広がっていた。2011年に管理署が防鹿柵を張って、やがてリョウブの稚樹が芽生え、緑の藪に育ってきた。ただし、崩れも進行し、広がってきたため、今年、木組みによる治山工事が行われた。その成果は、2,3年後に現れるだろう。
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7月10日 定例会を開催
 議題
1.春季ボランティアか活動の総括 (参加者120名:防鹿柵設置2か所 延長435m)
2.秋季ボランティア活動(9月24日、予備日10月1日:カヤハゲ徳島県側土砂流出防止・植生再生マット張り)
3.来年度春季活動場所・内容について(カンカケ谷、みやびの丘:防鹿柵設置)
4.既設防鹿柵メンテナンス活動(倒木、冬季積雪による破損:みんなの会と森林管理署が分担補修予定)
5.10周年記念シンポジウム(12月2日予定)
6.報告事項 (1)冊子配布及び販売状況、 (2)バリュー寄付附き商品販売&写真パネル展
  (3)保護区における香美市管理捕獲事業7月2日・白髪山で実施:11頭捕獲、目撃28頭
  (4)高知大グループによる調査活動(5月1回、6月3回)
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7月2日みやびの丘のブナ植栽苗及び防鹿柵のメンテナンス 
 みやびの丘のブナの木から採取した種から苗を作り、2013年、16年、17年に香美市こどもエコクラブの児童を指導して植栽してきた。シカ食害防止ネットを設置する必要があるので、各年20~30本程度の植栽である。

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 ネット内のブナ幼木は、どれが幹か分かりにくいほど枝が多い。これは、みやびの丘の親木を見ても、同じようなことが言える。稜線部の風の強い場所にあるので、たくさんの枝・幹からなる独特の遺伝子を持っているモノが生き残って、このような特徴を持ったブナになっているものと思われる。東北の素直なブナの樹林からみれば別物のようだが、樹形の遺伝子の多様性を現わしているようで、面白い。

下は、みやびの丘の東面のササ枯死地に設置した「防鹿柵」内
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2013年5月に設置して、4年が経つが、ササが再生する前に、周囲から飛んできたリョウブ等の種から発芽し、わずかな期間で1m70cm 程度に成長し、広葉樹の藪になってきた。柵の外(左側)は、シカが食べないイワヒメワラビ(草丈20~30cm)がほとんど。
 防鹿柵の中にもブナを植えているので、ブナ幼木の周りは、下草刈りのような手入れを行った。
 藪ができたことによって、ウグイスが巣を作って、子育て中であった。柵は生き物の生息環境にプラスになっている。

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防鹿柵も一部たるみができていたので、補修。  柵内の藪の巣から外に飛び出てきたウグイスのヒナを、柵内に追い戻す。

6月の活動

6月24日 講演「失われた自然の価値は莫大-三嶺の森から」
 四国森林管理局にて、約100名の参加のもとに依光代表が講師として、シカ食害問題に関する講演を行いました。全国的動向をふまえ、主として、三嶺の森を事例として、被害実態と再生状況、何が問題か、そして、対策とその在り方などについての話を約2時間にわたり行いました。2017624_kouenn.jpg





6月17日 三嶺の森シカ食害写真パネル展を開始
 地元香美市土佐山田町のショッピングセンター「バリュー・ノア店」と「バリュー・かがみの店」において、それぞれ、役80枚の写真を展示しています。写真展示と同時に、寄付附き商品販売(1点1円)によって、物部川下流のスーパー&消費者の方々が、源流の自然保護活動に支援・参加してくださるという、ありがたい仕組みです。ジビエ商品に限らず、いろんな商品が対象になっています。実施期間は7月31日までです。
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6月14日 「物部川源流域のシカ食害問題」講演会

物部川下流の水利用される主に農家の方々100名余に対して、代表が講演をおこなった。
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2017年5月の活動

5月27日防鹿柵の一部メンテナンス
  「三嶺を守る会」の清掃登山、兼、防鹿柵の一部メンテナンスが行われました。今年の冬の風雪のため防鹿柵の損傷が多く発生し、今後のメンテナンス活動も必要になっています。

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5月20日 春季ボランティア活動
 みんなの会ネットワーク並びに公募ボランティア118名の参加のもとに、奥物部・さおりが原~ケヤキサコ上部にかけて、植生再生のための規模の大きい防鹿柵の設置や樹木ネット巻き活動を実施しました。初めての参加者には、ベテランが解説も行い、有意義な活動でした。
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林床が荒廃した中を現場に向かうボランティア。ここは2009、10年にうっそうと林床を覆っていたスズタケや幼樹などがシカ食害で枯死し、裸地化したままのところだ。

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 上:防鹿柵設置のための杭打ち作業
 下:ネットを張る作業だ。ネットを張った後、杭を支えるロープを張り、下部にスカートネットを張って完成
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下:過去に設置した「マネキグサ保護柵」の緑を背景に、ベテランが解説しているところです。
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左:樹木保護ネット巻き活動  右:ベテランが、初参加者に原風景の写真を見せながら、食害状況を説明しているところだ。

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作業終了後、駐車場にて、代表がお礼のあいさつを行って、帰途につく。



5月14日 「こどもエコクラブ」活動協力
みやびの丘にて、18名の参加のもとに、シカ食害で痛んだ森の自然観察と、ブナの苗の植樹体験を行いました。

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林内の林床はササ(スズタケ)はほとんどない。そんな中で、枯死した古木の空洞の先から出ている葉はスズタケの葉。なんと2m超の高さ。シカ食害前は、うっそうとしたスズタケの藪に覆われていたことの「生き証人」である。

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リョウブの木は、樹皮も葉っぱもシカの好物。たくさんの幹・枝を広げて草食動物に対応しているが、何本かは枯れている。

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みやびの丘山頂の北側に、ブナの稚樹を植樹。この日のメイン活動だ。“ブナの森づくりプロジェクト”の一環です。

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最後に、駐車場に降りて、今日の感想・学んだことを話し合った。充実した1日だった。

2017年2月~4月の活動

4月28日 白髪山樹木被害状況調査
 白髪山での樹木・樹皮食い被害状況調査は、春先に2010年から継続している。ピーク時の2009~2012年には毎年約700本の被害(ウラジロモミ、ダケカンバ、コハウチワカエデ、ヒノキ等)に被害が見られたが、2013年以降は、10分の1の70本前後に落ち着いている。今年もウラジロモミを中心に約70本の被害が見られ、多いのは下部ヒノキ林周辺で9割を占めた。
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 写真上及び下:白髪山登山口付近の100年生ヒノキ人工林際のウラジロモミの被害

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2017427-4.jpg 古い食害枯死木


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 山頂に向かう登山道の中腹部での被害木:左は広葉樹、右はウラジロモミ(なお、両脇の木には、会が保護ネットを巻いている)




4月22日~30日 べふ峡温泉にて 写真パネル展を実施
  4月29日に「シカ肉の日」イベントにあわせて、香美市物部川上流の「べふ峡温泉」施設にて三嶺自然林シカ食害の写真展を開催しました。



総会&定例会&勉強会 4月15日開催
 「総会」では、2016年度活動報告・会計報告・監査報告、そして2017年度活動計画、予算案等が承認されました。
「定例会」では、①春季ボランティア活動について、②冊子の月末完成と配布先リストアップについて、③写真パネル展、等について協議しました。引き続き、「勉強会」を行いました(下)。
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「勉強会」 では「四国最後の聖域石鎚山系に迫るシカ」について」
 ゲストは、愛媛県自然保護課と高知県側のN林業会社(自社有林の植林地を守るためにシカ捕獲)の対策について実態を学び、共通認識を深めました。特に、石鎚山系東部地域に直ぐ隣接するN林業会社は、2012年から年間100頭平均の捕獲を実施しており、シカの急増を防ぐ防波堤になっている。ただし、愛媛県側の対策はまだ十分とはいえず、稜線部自然林地帯では、シカは増加傾向にあり、植生被害が出始めている。 石鎚山のコアエリアでは、まだ被害は見られていないが、センサーカメラには数か所でシカが確認されており、10年後、20年後には、剣山域・三嶺山系の二の舞になる可能性が高い。早めの対策が必要。
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      写真は、面河渓谷側から見た石鎚山。




3月22日 定例会 
 議題 1.春季活動について   2.総会と「ミニ講演会」について  3.次年度計画について
 4.冊子作製について   5.「四国環境パートナーシップ表彰」の受賞  6.べふ峡温泉からの写真展要請、等




三嶺写真パネル展 「物部川に感謝する祭り-シンポ」にて(2月11日:高知工科大講堂)

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        右手前の方は、「森は海の恋人」で有名な基調講演者の畠山さんです。 
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