2017年9月の活動

9月6日 「高専サマーセミナー」一同を案内

「高専サマーセミナー」(四国+松江)に「三嶺シカ食害と共生社会を考える」といったテーマで、環境系の先生・学生26名が、現地見学に来てくださいました。タイトな時間の中で、原風景の写真を見せながら、現場(みやびの丘周辺)を見ていただき、森・川・海のつながりの中で、源流域の自然の衰退・生態系や「森の力」の衰退がもたらす環境問題について感じていただけたかと思います。
 なお、急傾斜の裸地や土壌侵食の状況については8月22日掲載の場所に案内。山頂の2013年設置の防鹿柵内外の違いも実感してもらいました。

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二次林の中の小さな防鹿柵(ブナ等の苗置き場).1年前に設置したものだが、たった1年で、柵外とは大違い。ササが伸びて高くなり、リョウブの萌芽枝もすくすくと成長。柵外の貧弱なササとリョウブ、草の比較から違いは一目瞭然。

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樹皮食いによって、枯れ行くウラジロモミの見学。周りのスズタケは、白髪山周辺で活発に捕獲が行われていることもあって、かろうじて生き延びているが、本来の2 m前後の高さから言えば、貧弱だ。





9月4日 定例会
議題
 1.秋季ボランティア活動と事前調査・準備について
   カヤハゲ(健脚組)とみやびの丘(体力に自信のない者) の状況
   参加申し込み状況、徳島県からの参加呼びかけ(カヤハゲ現場は稜線徳島県側)
   資材運搬方法など
 2.10周年記念シンポジウムについて(12月2日:香美市)
   講演:濱崎信一郎「シカ食害の全国的動向とこれからの管理の在り方」(仮題)等
 3.その他~防鹿柵メンテナンス活動、「冊子」の状況、「高専サマーセミナー」案内、
      バリュー寄付金、香美市「保護区・管理捕獲」について、Hpの有料への移行





9月1日 「バリュー寄付金」:深まる地域連携

シカ食害によって痛んだ物部川源流・三嶺の森の再生を目指して活動する「三嶺の森をまもるみんなの会」には、たくさんの市民・住民がボランティア活動に参加してくださっています。さらに、共感していただいた「土佐山田ショッピングセンター・スーパーバリュー」(石川社長)が寄付付き商品販売を、昨年に引き続き今年も実施してくださり。消費者の方々の理解のもとに多額の寄付をいただきました。8月31日に贈呈式が行われ、その様子を9月1日の高知新聞に掲載されました。源流部の危機に下流部のスーパーと市民が間接的に応援をしていただき、感謝の限りです。
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2017年8月の活動

8月26日 三嶺・カヤハゲマット張り箇所調査

カヤハゲの高知県側は主に過去3年間でほぼ植生再生のためのマット張りは実施したが、徳島県側が残っている。9月24日の秋季ボランティア活動においては、徳島県にも呼び掛けて、裸地のままの箇所にマットを張り、カヤハゲ全体の植生再生を目指す。
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白髪分岐から望むカヤハゲ。稜線の左側は高知県側で、昨年までに張った部分は緑かグレイに見える。一方、右側の徳島県側は依然、裸地のままだ。 
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現場に着くと、ササが失われた後、面的に土壌侵食が進み、ススキ等の種も定着せず、このような荒廃した状況にある。




8月22日 防鹿柵設置場所調査(みやびの丘)

春季ボランティア活動において、体力に自信のない方々の作業場所、および来春行事の候補地の調査を6名で行った。

北東斜面の自然林内は、林床植生(主にスズタケ)がシカ食害で失われた後、裸地化し、土壌侵食も進みつつある箇所も数か所見られる。 写真の箇所もその内の1か所。ここは、下段がテラス状になっており、ボランティアでも可能な箇所だ。
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下に降りると、開けたところにはイワヒメワラビの緑が畑のよう。これ以外の緑は見られない。

haruyotei17 1 下部では、侵食が深まりつつある。

防鹿柵を設置する場所を測定(距離とGPS位置情報調査)しているところだ。
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下:西斜面は勾配が比較的緩く、貧弱ながらササも残っている。小規模な侵食もあり、9月24日の秋ボランティア行事において規模の大きい柵を設置する予定。
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8月16日 みやびの丘のブナ植樹木のメンテナンスと種の確保

台風の後には、防鹿柵や稚樹・苗木のネットが倒れていることが多い。そのため、メンテナンスが必要になる。特に、ブナ苗の稚樹囲いネットはよく倒れる。

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左:倒れて、葉が食べられた苗木. ネットをなおす。   右: 補修を終えたブナの苗木囲いネット.

今年は、一部のブナの樹に実が実りつつある。そこで、虫害防止のための袋掛けを行い、種の確保を目指す。
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袋がけしたブナの実。 ミツバツツジやミズナラの種確保のための袋がけも行う。






8月11日 こどもエコクラブとさおりが原にて観察と植樹
 さおりが原の南側の防鹿柵(2011年設置・こども柵)には、緑が茂る。 香美市こどもエコクラブとともに、近くのマネキグサ柵の種を播き、育ったマネキグサを観察。そして、去年エコクラブが設置したササ保護柵の観察した。また、近くの親木から種を採り、育てたトチノキの苗を植える活動を行った。

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   マネキグサとともに記念撮影。      マネキグサの花はかわいらしく、小さな女の子の人形のよう。

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今年の春設置したみんなの会の柵内にトチノキの苗を植える。
柵内は設置後3か月しかたっていないが、草や稚樹が地面を覆ってきている。

2017年7月の活動

7月30日 さおりが原にて、モニタリング調査
 さおりが原の防鹿柵内にうっそうと茂るマネキグサ(希少種)。高知大学グループ(理学部)は柵内外に設置した「永久方形区」にて、毎年、モニタリング活動を継続して実施しています。植生の変化を科学的に記録していくことも大切な活動の一つです。

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saorimonitarinngm0 (400x300) 柵外の植生は極めて貧弱なまま推移している。





7月26日 カンカケ谷防鹿柵のメンテナンス
 防鹿柵には、しばしば倒木や落石があって、柵内植物の防護機能が失われることが多い。カンカケ谷の柵は倒木によるもので、倒木・掛かり木を取り除き、場合によっては杭・支柱やネットを取り換える必要がある。この日は、7名の参加のもとにメンテナンスが行われた。
 写真の緑色のネットの部分が取り換えたところである。
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左:柵への倒木をチェーンソーで処理        右:新たにネットを張り替える作業





7月16日 苗の山上げとブナ、そして「管理捕獲」状況

7月1日と16日には、香美市事業による「管理捕獲」の日。様子見をかねて家で育成していたトチノキ、ミズナラ、ブナの苗を山に挙げ、一定のメンテナンスも行った。なお、香美市による捕獲(巻き狩り)は、7月1日が11頭(白髪山)、16日が9頭(ジル沢)で、目撃数は、いずれも40頭弱であった。
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山の苗置き場に上げたトチノキ、ミズナラ、ブナ。防鹿柵で囲ったミニ苗置き場は、2か所約300本余の苗(植樹用)になった。

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今年のブナの実りは、一部の樹と枝になっているのが見られる程度で、豊作ではない。


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左は、3年生のブナの植樹幼木。まっすぐに幹が伸びた幼木はほとんど見られない。右のように親木がこんなものが多いからだ。

下は、白髪山中腹から見た中東山である。かつて、シカ食害による樹木枯死とササ枯れの跡、裸地化とともに荒廃した灰色の風景が広がっていた。2011年に管理署が防鹿柵を張って、やがてリョウブの稚樹が芽生え、緑の藪に育ってきた。ただし、崩れも進行し、広がってきたため、今年、木組みによる治山工事が行われた。その成果は、2,3年後に現れるだろう。
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7月10日 定例会を開催
 議題
1.春季ボランティアか活動の総括 (参加者120名:防鹿柵設置2か所 延長435m)
2.秋季ボランティア活動(9月24日、予備日10月1日:カヤハゲ徳島県側土砂流出防止・植生再生マット張り)
3.来年度春季活動場所・内容について(カンカケ谷、みやびの丘:防鹿柵設置)
4.既設防鹿柵メンテナンス活動(倒木、冬季積雪による破損:みんなの会と森林管理署が分担補修予定)
5.10周年記念シンポジウム(12月2日予定)
6.報告事項 (1)冊子配布及び販売状況、 (2)バリュー寄付附き商品販売&写真パネル展
  (3)保護区における香美市管理捕獲事業7月2日・白髪山で実施:11頭捕獲、目撃28頭
  (4)高知大グループによる調査活動(5月1回、6月3回)
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7月2日みやびの丘のブナ植栽苗及び防鹿柵のメンテナンス 
 みやびの丘のブナの木から採取した種から苗を作り、2013年、16年、17年に香美市こどもエコクラブの児童を指導して植栽してきた。シカ食害防止ネットを設置する必要があるので、各年20~30本程度の植栽である。

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 ネット内のブナ幼木は、どれが幹か分かりにくいほど枝が多い。これは、みやびの丘の親木を見ても、同じようなことが言える。稜線部の風の強い場所にあるので、たくさんの枝・幹からなる独特の遺伝子を持っているモノが生き残って、このような特徴を持ったブナになっているものと思われる。東北の素直なブナの樹林からみれば別物のようだが、樹形の遺伝子の多様性を現わしているようで、面白い。

下は、みやびの丘の東面のササ枯死地に設置した「防鹿柵」内
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2013年5月に設置して、4年が経つが、ササが再生する前に、周囲から飛んできたリョウブ等の種から発芽し、わずかな期間で1m70cm 程度に成長し、広葉樹の藪になってきた。柵の外(左側)は、シカが食べないイワヒメワラビ(草丈20~30cm)がほとんど。
 防鹿柵の中にもブナを植えているので、ブナ幼木の周りは、下草刈りのような手入れを行った。
 藪ができたことによって、ウグイスが巣を作って、子育て中であった。柵は生き物の生息環境にプラスになっている。

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防鹿柵も一部たるみができていたので、補修。  柵内の藪の巣から外に飛び出てきたウグイスのヒナを、柵内に追い戻す。

6月の活動

6月24日 講演「失われた自然の価値は莫大-三嶺の森から」
 四国森林管理局にて、約100名の参加のもとに依光代表が講師として、シカ食害問題に関する講演を行いました。全国的動向をふまえ、主として、三嶺の森を事例として、被害実態と再生状況、何が問題か、そして、対策とその在り方などについての話を約2時間にわたり行いました。2017624_kouenn.jpg





6月17日 三嶺の森シカ食害写真パネル展を開始
 地元香美市土佐山田町のショッピングセンター「バリュー・ノア店」と「バリュー・かがみの店」において、それぞれ、役80枚の写真を展示しています。写真展示と同時に、寄付附き商品販売(1点1円)によって、物部川下流のスーパー&消費者の方々が、源流の自然保護活動に支援・参加してくださるという、ありがたい仕組みです。ジビエ商品に限らず、いろんな商品が対象になっています。実施期間は7月31日までです。
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6月14日 「物部川源流域のシカ食害問題」講演会

物部川下流の水利用される主に農家の方々100名余に対して、代表が講演をおこなった。
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2017年5月の活動

5月27日防鹿柵の一部メンテナンス
  「三嶺を守る会」の清掃登山、兼、防鹿柵の一部メンテナンスが行われました。今年の冬の風雪のため防鹿柵の損傷が多く発生し、今後のメンテナンス活動も必要になっています。

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5月20日 春季ボランティア活動
 みんなの会ネットワーク並びに公募ボランティア118名の参加のもとに、奥物部・さおりが原~ケヤキサコ上部にかけて、植生再生のための規模の大きい防鹿柵の設置や樹木ネット巻き活動を実施しました。初めての参加者には、ベテランが解説も行い、有意義な活動でした。
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林床が荒廃した中を現場に向かうボランティア。ここは2009、10年にうっそうと林床を覆っていたスズタケや幼樹などがシカ食害で枯死し、裸地化したままのところだ。

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 上:防鹿柵設置のための杭打ち作業
 下:ネットを張る作業だ。ネットを張った後、杭を支えるロープを張り、下部にスカートネットを張って完成
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下:過去に設置した「マネキグサ保護柵」の緑を背景に、ベテランが解説しているところです。
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左:樹木保護ネット巻き活動  右:ベテランが、初参加者に原風景の写真を見せながら、食害状況を説明しているところだ。

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作業終了後、駐車場にて、代表がお礼のあいさつを行って、帰途につく。



5月14日 「こどもエコクラブ」活動協力
みやびの丘にて、18名の参加のもとに、シカ食害で痛んだ森の自然観察と、ブナの苗の植樹体験を行いました。

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林内の林床はササ(スズタケ)はほとんどない。そんな中で、枯死した古木の空洞の先から出ている葉はスズタケの葉。なんと2m超の高さ。シカ食害前は、うっそうとしたスズタケの藪に覆われていたことの「生き証人」である。

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リョウブの木は、樹皮も葉っぱもシカの好物。たくさんの幹・枝を広げて草食動物に対応しているが、何本かは枯れている。

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みやびの丘山頂の北側に、ブナの稚樹を植樹。この日のメイン活動だ。“ブナの森づくりプロジェクト”の一環です。

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最後に、駐車場に降りて、今日の感想・学んだことを話し合った。充実した1日だった。
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三嶺みんなの会

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