三嶺シカ食害点描(1) 樹木被害

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白髪山の西稜線のダケカンバ群落は2010年前後に、シカ食害によって壊滅的被害を受けた。奥に三嶺(1893m)を望む。
(上写真2015年白骨状態、下写真2011年)
ネット巻き活動を行うも、巻く木がないほど、ダケカンバは白樺の仲間。美しい樹で、やさしい彩の群落風景を形成する。
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ダケカンバとは対照的な常緑樹・ウラジロモミは、100年生以上の大木も多く、男性的な風貌を呈する。
ウラジロモミは各所で大きな被害を受けた。稜線に近い登山道沿いのものは被害が特にひどく、大木も多く枯死した。
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下は、ネットを巻いた木と根株が食害を受けていたため巻かなかった木の違い。
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食害を受けた大木は、現在白骨木となって立っているが、若い群落は倒木段階にある。

ウラジロモミの若い群落。壊滅・倒木へ。
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小鳥たちにエサとなる赤い実をたくさんつけ、紅葉の美しいナナカマドも多く被害を受けた。
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リョウブもシカの被害を最も受けやすい樹種だが、意外と自ら傷をいやし再生力が高い木でもある。

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秋の山を彩るコハウチワカエデも、被害を受けやすく、壊滅・倒木のところも見られる。(上は、被害を受けたばかりのところ、下は群落全体が被害を受け、倒木段階に向かうところ)

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下は、ナナカマドやカエデ、ダケカンバなどからなる林だが、半分くらい被害を受け、倒木も見られる。
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樹木被害は三嶺・白髪山・中東周辺で、数万本に達した。
 近年(2011年頃)から、香美市による保護区の「管理捕獲」によって、白髪山周辺で約450頭のシカの捕獲が行われ、結果、2013年頃からシカの食害は減少に転じた。捕獲がなかったら、特に、ウラジロモミ、ダケカンバ群落の大半は壊滅し、リョウブ、コハウチワカエデ、ナナカマド、アサガラなども大きな被害を受け続けたことであろう。


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