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白髪分岐へ

9月23日 三嶺山系の白髪分岐を訪ねました。この日は、カヤハゲで土壌浸食がおき、種が流されて、植生が芽生えにくいので、みんなの会の高知大グループを中心にこもを敷いたうえで、ヤマヌカボの種をまこうとする活動が行われていました(写真)。
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下の写真は、白髪分岐から見たカヤハゲです。防鹿柵の間の中央下部がとくに浸食が進みつつあり、流出する土砂を抑えるためのこもが敷かれつつありました。

kayakomo00.jpg

ところで、台風後とあって、登山ルート周辺は荒れていました。その状況を登山口から少し紹介します。
まず、下の写真は、登山口近くの林道で、小規模土石流といってよいような大量の土砂が流出し、一部が林道に堆積していました。
この原因の半分くらいはシカの食害によるものと、私は思います。

923bunnkihe0.jpg

登山口から急坂を少し上ったところに、樹齢百数十年のブナ林があります。ここの林床のササは「生死をさまよう」ものでしたが、3年前から「シカの管理捕獲」が行われだして、上部の白髪分岐にかけて約80頭を捕獲したこともあって、ササは元気になりました。登山道の中腹にかけて、樹木被害はほとんどなくなり、少しずつ林床のササなどが再生しています。シカが捕獲を恐れて、このエリアから近隣に移ったものと思われます。
sbunnki1.jpg

中腹部から上部に行くと、登山道も荒れ、土砂流出も目立ち、谷の荒廃がひどく目立つようになります。
写真は、スズタケを失い、表土流出が顕著な1例です。元は林床をスズタケが覆い、樹木とスズタケの根でしっかりと土壌が抑えられていました。しかし、2008年ころスズタケがシカの食害で枯れて、やがて根が腐り、林床の土壌を抑える力が損なわれたのです。 中央下部のモミの大木も樹皮を食べられ、とうとう枯れだしました。この他登山道沿いの谷部は、ますます、上部にむかって浸食が拡大しています。それらが、大雨の際に登山口下の林道、そして物部川に流出しているのです。
aremomi.jpg


樹林内をぬけると、白髪非難小屋周辺の開けたササ原に出ます。
この周辺も、被害が深刻なところで、尾根のウラジロモミの大半は被害を受け、枯死しつつあります。
また、ササ原は徳島県側は枯死、高知県側は「生死をさまよう」ものでしたが、今年はずいぶん元気になりました。捕獲の効果でこの地区のシカ密度が減っているからと思われます。
柵の外でもササやその他の植物がかなり復活してきました。やはり、シカの生息数を適正密度に減らすことの重要性を実感したものです。
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